フローリングには大きく分けて、一枚の木材を加工して製造した無垢のフローリング(単層フローリング)と合板などの基材に銘木単板を張り合わせたフローリング(複合フローリング)の2種類があります。
ここでは、複合フローリング(以下フローリングという)について説明いたします。
フローリングといっても性能は様々です。その性能を十分ご理解の上、適材適所でご使用ください。
性能区分 | 平均値 | 最大値 |
---|---|---|
F☆☆☆☆ | 0.3mg/L | 0.4mg/L |
F☆☆☆ | 0.5mg/L | 0.7mg/L |
F☆☆ | 1.5mg/L | 2.1mg/L |
品質、性能が保証されたJAS製品をおすすめします。
表面に天然木が使用されているフローリングもあります。天然木ならではの木目、肌ざわり、温もり感が、安らぎを与えてくれます。小さな節、入り皮、てりなどは木材の成長過程で発生する天然木ならではの特徴で、個性あふれる自然の表情としてご理解ください。
(外観品質についてはJAS規格でも定められております)
天然木の美しさを長く保つためには、日常のお手入れが重要です。日頃の乾拭きと半年に1回程度、メーカー推奨の木質フローリング用ワックスの塗布をおすすめします。ワックス不要の床材もございますので、施工店にご確認ください。
尚、ワックスご使用の前には注意書きをよく読んで正しくお使いください。
モップや化学雑巾をご使用の場合は、ドライタイプの商品をおすすめします。ウェットタイプの商品は注意書きを十分に読んでご使用ください。
水濡れ箇所、ワックス掛けの直前・直後には絶対に使用しないでください。使用後は床面に放置せずに必ず専用の袋に入れて保管してください。ワックスが白くなったり、フローリングが変色する可能性があります。
水が飛び散ったら、すみやかに拭き取ってください。フローリングは本質的に水気を嫌います。
常時水の飛び散る恐れのある台所や洗面所周辺は、マットを敷いて保護してください。
水をこぼしたまま放置したり、マットを濡れたまま放置しておくと、シミなどで美観が損なわれることがあります。
さらに長期にわたり水がかかりますと、表面がひび割れたり、剥がれることがあります。
そのまま放置せず、その都度乾かしてください。
ワックスは使用方法を誤ると、べとついたり白くなったり粉状になるなど、異常を起こす場合があります。特に室温が低い場合(5℃以下)や雨天で極端に湿度が高い場合は、ワックス掛けを避けてください。尚ご使用前にワックスの注意書きを良く読んで正しくご使用ください。
ワックスはメーカー推奨の木質フローリング専用ワックスの塗布をおすすめします。
オイルステイン仕上げ、ロウ引き仕上げなどの特殊塗装の床材については、事前にメーカーや施工を行った業者様に使用できるワックスをご相談ください。
ワックス塗布後は換気を良くして十分乾燥させてください。
ワックス掛け直前・直後にはモップ掛けや化学雑巾は使用しないでください。
【注意】ワックスの種類(特に油性ワックスや油脂・ロウの入った水性ワックスなど)によっては、滑りやすくなる場合がありますのでご注意ください。
ワックス剥離剤はご使用にならないでください。
表面材の剥がれ、基材にふくれ、塗膜の光沢ムラや変色などの影響が出る恐れがあります。
ワックス処理などを専門業者に依頼される場合は、上記注意事項をお守りいただくよう、ご依頼ください。
清掃機(ポリッシャーなど)熱による水蒸気バキューム清掃機、スチームモップによる清掃は、床材を傷めるので使用しないでください。
ワックスは美観が保てますし、表面が保護されることから、メンテナンスとしては良いものです。ただし、使用方法、施工方法、メンテナンス方法を間違うと、多大な不具合の原因となりますのでご注意ください。
(注)ワックス不要のフローリングもありますので、事前にご確認ください。